日本ロールシャッハ学会 第24回大会

大会長挨拶

日本ロールシャッハ学会第24回大会を2020年11月14日(土)から15日(日)の2日間,はじめて岐阜の地にて,開催させていただくこととなりました。岐阜とはいっても高山です。ご承知のように高山は,江戸時代の天領であり,独自の文化を醸成させてきた土地柄で,海外からの観光客も多い地(ミシュランで☆☆☆)です。遠方ではありますが,学術的交流とともに是非,高山の空気を感じていただければと思います。

大会テーマは《日常と非日常の交点をみる》といたしました。事例が複雑化している今日,あらためて,健康・適応と不健康・不適応の境界をどう考えるのか,「ふつうではない」とはどういうことか,といったアセスメントの原点に立ち戻って,みなさんと学ぶ機会を得たいとの理由によります。そのような主旨から,特別講演では,現象学者の村上靖彦先生に『現象学的な質的研究の現在』というタイトルでご登壇いただきます。氏は,医療現場に分け入って哲学する希有な存在です。質的研究は事例研究とも親和性が高く,そもそも我々は,スコアのみから対象を理解するのではなく,関係性やその場の状況も踏まえてアセスメントを行っているわけですから,そうした現象を捉えていく作業に関して,ヒントが得られるのではないかと思います。

併せて,シンポジウムでは大会テーマに即して,“ロールシャッハ法にみる『適応』再考”というテーマで,比較的若手・中堅の方にシンポジストをお願いいたしました。フロアのみなさまとともに活発な討論がなされることを期待しています。加えて,今大会では時間の都合上,ワークショップを用意しておりませんが,以下のような4つの若手向けミニレクチャーを用意しております。:ロールシャッハ,TAT,バウムテスト,HTP なお,研究発表は,口頭発表とポスター発表が選択可能です。

さて,本稿執筆時に,政府から出されていた非常事態宣言は岐阜県では解除されましたが,COVID-19の影響が今後どのように推移するのかまったく先の読めない状況です。ある意味では,「日常と非日常の交点を」見ざるを得ない生活を余儀なくされておりますが,みなさまにおかれましてはどうぞ健康にご留意いただき,晴れて高山の地にお越しいただけるよう願っております。現時点では,我々準備委員会一同,大会開催に向けて鋭意努力を重ねているところではありますが,今回はこのような特殊な状況下で準備をせざるを得ないことをご理解いただき,大会開催についての変更があり得ること,それらの情報は随時大会HPにてお知らせする旨,併せてご承知おき願えれば幸いです。

第24回大会 大会長 伊藤宗親

事務局
日本ロールシャッハ学会第24回大会準備委員会
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1 岐阜大学教育学部伊藤研究室
E-mail:takayamaror24[at]gmail.com ※[at]を@に置き換えてください
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